今回は、過去の私の経験をお話したいと思います。
過去の私は、かなり精神的に恥ずかしい部分がありますが、包み隠さず、書いています(笑)
私は以前、あるチームでレフトでエースアタッカーをしていました。
そのチームでは、男性コーチが熱心に、アタックのフォームの改善から、点の取り方までいろんなことを教わりました。
男子バレーだからこそ、パワフルバレーで、とにかくエースに持っていって、エースが決めろ!というタイプでした。
本人もエースでそういうバレーをしてきたのだと思います。
若い男のコーチでしたが、この人は学生時代からずっとエースで一人でパワフルに点を取り続けていた人で、それはもうすごい人だったそうです。
特別に教えてもらうことで、「さわばっかりずるい!私も教えてほしい!(←それなら私ではなくコーチに言ってよ!と思いましたが(汗))」と、他の部員の嫉妬の目に合いながらも、無心にバレーをしていました。
ただ、そのチームでは、私以外のアタッカーが、ママさんから始めたメンバーばかりだったため、頑張ってはくれていたのですが、正直攻撃力が弱く、ブロックが常にレフト前で待たれている状態でした。
トスはレフトに集中し、たまに他のアタッカーに上がっても、アタックミスもあり、自滅での失点になってしまう、というかんじでした。
そんな中で、失点する前に早く私が点を取らないと!と、もう必死でした。
コーチも、なんとか私に点をとらせようと、もっと強く打て!とか、もっと高くジャンプして!とか、いろんなコース打ちや、効果的なフェイント、などなどそれはもうたくさんのことを教えてくれました。
(この時のスパルタで、今の私ができることも増えたので、コーチには感謝していますよ)
が、ですよ。
やっぱり一人で点を取るのは、辛いんです。
負けた時には、まず全て自分の責任と思って、激しく落ち込みます。
その後、もう少し他のアタッカーがブロックを引っ張ってくれたら、とか、せめて失点しなければ、とか、と考えてしまいます。
いやいや、それでも、私がもっと決定力があったら、などなど。
で、出口のない思考がぐるぐるぐるぐる・・・。
そして、早く決めてよ!という、後衛からの威圧感(汗)
焦燥感・・・。
はまりました。
この頃は、バレーは好きでしたが、精神的に辛い時期でした。
エースがこんな状態だと、チームにも伝染します。
必死すぎる私に、気を使い、声もかけられなかった、と、後で聞きました。
今、考えると、これって、やっぱりある意味、チームのメンバーを信じてなかったんですよね。
相手を責めない代わりに、背負いすぎて、勝手につぶれて、あげくのはてに、周りに気を遣わせる、という・・・。
本当に申し訳なかったと思ってます。
自分一人でできることは、やっぱり限りがあります。
だからって、自分ができないのを人のせいにするのも違います。
頑張るのと、必死なのは違うのかな、と思います。
これをきっかけに、
一人で背負って頑張るのはやめました。
勝っても、負けても、みんなでやった結果です。
一人のせいでもなく、一人のおかげでもないのです。
そう考えるようになって、肩の力が抜けて、その時その時を丁寧にバレーできるようになりました。
私の時もそうでしたが、監督、コーチ、キャプテンから、エースのあなたが決めないといけない、と言われるかもしれません。
もちろんそんな責任感を持っていることは大事だと思います。
ただ、試合の勝敗の全責任が自分が追うのは、今思うと、おこがましい話ですね。
自分、どんだけできるつもり!ってことです(笑)
学生バレー(←に準じるチーム含む)だと、また違うのかもしれませんが、ママさんは、やっぱりママさんなのです。
ママさんバレーは、趣味のバレーであって、主婦のそれぞれ大切な時間を割いて、楽しんでするものです。
楽しんで、というと、また、なんでもありの、楽しさと勘違いする人もいますが、バレーすることを、一生懸命に、楽しむということです。
チームのメンバー全員で戦っているという意識が持てると、チーム力もあがり、そして、相乗効果で、試合にも勝てるようになるものです。
技術的には、こっちのチームの方が勝っているのに、なぜか負けるチームありませんか?
私は、それって、そういうことじゃないかなー、と思います。
最後まで、さわの若かりし頃の残念だったお話を読んでいただき、ありがとうございました。