バレーを始めたら、やはりアタックを格好良く打ちたいですよね。
経験者さんの豪快なアタックをみて、あんな風に打ちたいと憧れるものの、なかなか上達しないのもアタックです。
どうして上達するのが難しいのか?
それは、一度にする動作が多いからです。
例えば、レシーブなら基本的には、手の面を作ることでレシーブ自体はできます。
が、アタックとなると、
①踏み込みの足を覚える
②同時に手の振り方を覚える
③タイミングを合わせジャンプする
④ボールを適当な位置でミートする
最低でも、この4つが基本的にできていないと、手にミートせず、ぽよよーんとしたチャンスボールのアタックになります。
ボールに合わせるのが精いっぱいで、踏み込みの足が全くできていない方もいますが、その場合は、ボールを打つのは後回しにして、まずは踏み込みの足と手の形を、何も考えなくてもできるように練習すると良いと思います。
適切な足の踏み込みと、手の振りを使うことで、力強いアタックが打てるようになります。
打ってみるのも、否定はしませんが、ボールがあるとボールに手を当てることだけに集中してしまい、それで合ってしまい、変な癖がついてしまうと、後から直すのは大変です。
また、いきなりスパイクを打つのではなく、全ての動きを意識しながら、フェイントから練習するのも良いと思います。
基本的な動作については、こちらの動画がわかりやすいです。
さて、ここからがママさんバレーのための解説です(笑)
基本の動作は、以上の通りですが、ジャンプの高さ、パワーなどで、経験者さんと渡り合うのは正直至難の業です。
そこそこにミートしてコース打ちができるようになったら、とにかく落ちるポイントを探すことに集中すると良いと思います。
チームによってさまざまなので、もしかしたら正統派でバレーをしているチームだと、邪道と言われるかもしれません。
が、ママさんバレーはママさんバレーです(笑)
綺麗にバシバシ打っても決まらないアタッカーより、軟打でも点が取れるアタッカーのほうが重宝されることが多いです。
さて、では落ちるポイントとはどこなのか?
残念ながら、ここ!とわかれば、みんな苦労はしません(汗)
ただ、やみくも強いボールを一生懸命打つことを練習するよりも、その時その時に自分で考えることが大事です。
いつも練習試合をするところなら、相手のどこが弱いのかがだんだんわかってくるはずです。
初めましての試合であれば、やりながら落ちるところを探します。
一人で探さなくても、チーム全員で探して共有し、徹底的にそこを狙うのもあり、です。
では、どうやって探すのか、ですね。
- 下手な人
どんな時でも、相手にボールを返す時は、基本中の基本です。
そのチームでレシーブが一番うまい人と勝負したり、ブロックの上手い人に向かって打つ必要はないのです。
勝てる可能性が高い相手と勝負しましょう。
- 一度アタックが決まった場所
一度決まった場所は、二度決まる可能性が高いです。
相手が意識して、そこをカットできるようになったら、別の場所に変えます。
逆に言うと、相手が楽々カットしたところに二度打って(落としては)はいけません。
その場所は、相手が守るのが得意な場所のため、次もまず落とすことはないでしょう。
- 直前の行動で、相手選手が元の位置に戻れていない場所
直前に、誰かのフォローなどで、大きく走ったとか、転んで取ったなどの場合、速くボールを戻すと、そこが穴になります。
あえて3個目で返す必要もなかったりもするのですが、穴ができたら、すかさずそこに落とすと決まります。
基本的には、この3点だと思います。
この場合、別に強い強打じゃなくても、落としさえすれば良いのです。
もちろん、速く強く落とせればその分決定率もさらに上がりますが。
正面切って戦わなくても、弱いところを狙うのはセオリーです。
また、別の側面ですが、いろんなアタックを持っていると良いでしょう。
常に同じスピードで、同じ角度でスパイクしていると、上級者でも同等の力のチームでは決まりません。
一生懸命打ったわりには決まらず、体と心が疲弊するばかりです。
- 全力でなるべく真下に打つ強打
- 半分くらいの力で打つスパイク(ハーフ)
- 途中で手を止めてペチっと無回転でうつ
- ナイストスがきた時にするフェイント
- ブロックアウトを狙って打つ軟打
今、思いつく限りで、このくらいですが、この中で、1が一番決まりにくいかもしれません。
レシーバーさんから、コースを読まれやすいからです。
決まりにくいと言うと、語弊があるので、補足すると、バリバリのバレーボーラ-さんでない選手のスパイクでは、です。
もちろん、相手が格下のチームであれば、吹っ飛ばしたり弾いたりして、決まることもありますが、同等もしくは、格上のレベルであれば、まともな強打を打ち続けるのは、得策ではありません。
もちろん強打を打たないわけではないですが、上記のようないろんな攻撃を持っていると、格上のチームでも、迷い始めるので、結果的に、普通の強打も決まりやすくなったりします。
まとめると、強く打つことから、決まるところに打つ、に頭を切り替える、ことが点を取る秘訣です。
スパイクが上手になることも、平行して練習しながらも、他の側面で点を取ること自体を考えていけると良いですね。