セッターにボールが返らない。
そう悩んでいる初心者さんも多いかと思います。
バレーボールを始めるとまず習うこと。
アンダーカットとオーバーカット。
基本の「き」です。
基本ではあるのですが、バレーボールをするうえで一番大事で、一番奥が深いものです。
これがきちんとできるかできないか、で、チームの攻撃力が変わってきます。
守備力、じゃなく、攻撃力、です。
派手なアタックは、魅力的ですが、カットが上がらければ、アタックは打てません。
極端な話、サーブカットを弾いて、トスできずに、相手にチャンスボールで返すことが、半分以上あったとします。
もし、上がったトスをアタッカーさんが100%決めても、ほぼ負けますよね。
カットが上がらなければ、アタッカーは何もできません。
逆に、アタッカーさんは、レシーバーさんが、カットを上げてくれたことに感謝して、決まったら、セッターさんにも、レシーバーさんにも、お礼の気持ちを伝えましょう。
チームの雰囲気が良くなり、みんなが気持ちよくバレーできます。
技術面については、デンソーさんの、こちらの動画がわかりやすいです。
アンダーハンドパス
初心者のためのバレーボール上達講座![アンダーハンドパス編]
パスを返す時は、相手が扱いやすいカットを送ることが大事です。
この動画の中でも解説されていますが、扱いやすいカットとは、高すぎず低すぎずちょうど良い高さのボールです。
さらに、無回転のボールが良いですね。
カットした時、なぜかおかしな方向に飛んでいくことはありませんか?
そういう場合は、そのボールに強い回転がかかっていることが多いです。
では、どうやったら、回らないのか。
指導者の方が、手を振らない!と注意しているのをよく見かけます。
確かにそうなのですが、動画を見てもわかる通り、強打カットでなければ、全く振ってないわけではありません。
感覚ですが、チャンスカットの場合、10cmちょっとは手を振っていると思います。
ただ、確かに振りすぎると、ボールをコントロールしずらくなります。
どこまで振っていいかというと、横から見た胴体と腕の付け根の角度が60度くらいになるところまで、です。
それ以上振ると、ボールに回転がかかり、まっすぐ飛ばない上に、高すぎたり、速いボールになりがちです。
そして、ボールに当たった瞬間に、腕を止めるのが良いと思います。
動画にもある通り、手首を返して下に向けると、結果的に振るのが難しくなるので、振りすぎることも自然になくなるかもしれません。
レシーブは、地味ですが、ひらすら練習するしかありません。
ただし、根性で何度も練習したら、勝手に上手くなるわけではありません。
どこが違うのか、どこを直したいのか、を意識して練習すると早く上手くなります。
誰かに見てもらうか、自分で動画を取って見てみるか、自分のフォームを客観的に見ると、どこを直したら良いのか、よくわかります。
また、違う視点からですが、チャンスボールをカットする時は、声を出してカットした方が良いです。
理由は、ゆるいボールほど、何人かが取れることが多く、お見合いしやすいからです。
また、できれば後衛の選手がカットした方が良いです。
アタッカーがカットしない方が、攻撃の準備に早く取り掛かれるので、攻撃に余裕が生まれます。
高さのあるチャンスボールなら、前衛が取れるボールでも、後衛が積極的に声を出してカットしにいけるようになるとカッコいいですね。
お見合いを避けるために、「チャンスボールは後ろで取るようにするよ」と、事前に話しておいても良いかもしれません。